雨畑硯は、日本国内のみならず、世界中の書家たちから高い評価を得ています。

 当本舗では、お客様から頂く期待に応えるために、約330年以上にわたり江戸時代から伝承される製法を守り、最高の技術を用いて雨畑硯を製造しています。

 現在、この技術を継承する硯匠はごく僅かです。

 

 2023年3月、山梨県の無形文化財に指定されたことで、雨畑硯の文化的価値が更に認知されることとなりました。

 

 雨畑硯の原石は、雨畑川の上流で採掘される黒い粘板岩、「雨畑石」と呼ばれます。

 水を吸収しにくいため保水性が良く、鋒鋩が強く、粒子が非常に細かく均一で、磨墨・発墨に優れた素材であることが知られています。

 多くの書家たちからも「雨畑石は墨をよく噛む」と高い評価を得ています。

 石の硬度が高く、鋒鋩が長持ちすることも特徴の一つです。

 

 当本舗では、江戸時代から伝承されてきた伝統的なスタイルを維持しつつ、新しいデザインにも積極的に挑戦し、新たな作品を作り続けています。
 

 日々石神様に感謝し、使用する人の心に寄り添った美しい硯を生産するため、すべての作業に真摯に取り組んでいます。

 私たちはこの伝統工芸を後世に残すために、後継者の育成にも力を入れ、雨畑硯の良さを未来に引き継いでいきたいと考えています。